イップスとジストニアって
イップスの話をするときに、ほぼ間違いなく出てくるキーワードが
「イップスって結局ジストニアのことでしょ?」
というものです。
確かに、「一部のイップスはジストニアの一部」ということは言えるかもしれません。
ちょっと分かりずらい言い回しですが、間違いではないように思う、ということです。
しかし、ジストニアも原因や症状の特徴によっていくつものカテゴリーに分かれているように、イップスもどうやらいくつかタイプがあるようだ、というのが、科学的研究を進めている我々の認識であり、
ジストニアにしても、イップスにしてもそれらをお互い一緒くたにして、イコールで結ぶのはちょっと「雑い」かな、という印象を受けます。
「答えが欲しい」
これが大きな原因でしょう。
謎が深い、研究が難しいから真実がわかる気配がない。
真実がわかる人がいないなら、わかりやすくイップスをイコールで結んで説明したもん勝ちだ!
説明は既存の、すでに知見が確立されているものがいい。
ということで、類似の症状であるジストニアを結びつけたがるのは良くわかります。
しかし、やっぱりそんなに簡単なものではない気がします。
高校時代にイップスに悩まされた張本人としても、ジストニアは調べれば調べるほど、イップスとは違う部分が多い。
研究を、進めよう。